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下田脂松細工
2007 / 10 / 30 ( Tue )
■下田脂松細工の沿革■

 下田は南伊豆の温泉地であり、また日本の夜明けを告げる桧舞台となった歴史の町でもあります。黒船来航以前から、下田港は関西と江戸を結ぶ中間港として栄え、船頭歌にも「伊豆の下田に長居はおよし、縞の財布が軽くなる」と歌われています。
 港を中心に発展した下田ですが、山林資源は豊かで天城山系から切り出される材には良質なものが多く、建築・建具・家具指物用材として昔から幅広く珍重されてきました。伊豆の指物師達はこれらの用材でものづくりをする一方、島桑として知られる三宅・御蔵島材も加工し、桐材は会津産のものを用いていました。このものづくりに携わってきた職人達の多くは天保の頃(1830~1843)、下田にあった加賀屋から出ているといわれます。加賀屋はたくさんの職人を抱え、家具や建具を製造し、優秀な指物師を育て、世に送り出したそうです。これらの指物師の中には東京に出て修行し、江戸指物の伝統技術を習得した者もいます。祖父も東京に出て江戸指物を修行した一人でした。

■下田脂松細工の特徴■

 黒松という木は木目が美しい木材ですが、木によって堅さが異なり、木目も複雑な上、始末に悪い松やに(脂分)が非常に多いため、細工するのに非常に手間がかかり、製品として作り上げるためには独特の技術が必要とされます。そんな黒松のなかでも特に脂分の多い部分を使うことで、作品に透明観を生かすとともに、木目の美しさが強調されます。全国でも黒松だけを指物として加工している工芸品は珍しく、下田脂松細工しかありません。また、細工に耐えうる良質の黒松が年々少なくなり、材料の面からも下田脂松細工は貴重なものと言えます。
 下田脂松細工は、江戸時代の下田、加賀屋から出た職人たちの優秀な技術と伊豆の山中から切り出された黒松を生かし硯箱や 銘々皿、静岡県から依頼され天皇皇后両陛下に献上された小抽出など、上品な指物細工として、後世に受け継がれています。
下田脂松細工は南伊豆・下田の産業史の中で伝統の美を伝えながら脈々と現在も息衝いています。

下田脂松細工師 島崎さんのプロフィール
・1949年(昭和24年) 静岡県下田市生まれ
・1968年(昭和43年) 静岡県立下田南高校卒業後、父に師事し、修行する
・1980年(昭和55年) 静岡県郷土工芸品(下田脂松細工)に指定
・1980年(昭和55年) 第11回東海伝統工芸展入選【銘々皿】
・1983年(昭和58年) 第14回東海伝統工芸展入選【松節型手箱】
・1985年(昭和60年) 下田市奨励品に認定
・1985年(昭和60年) 第09回全国伝統的工芸品展 会長賞受賞【二重乱箱】
・1985年(昭和60年) 第02回伝統工芸木竹展入選【松胴張盛器・銘々皿】
・1986年(昭和61年) 第10回全国伝統的工芸品展 会長賞受賞【硯箱(石無し)】
・1987年(昭和62年) 第18回東海伝統工芸展入選【欅拭漆短冊箱】
・1988年(昭和63年) 第19回東海伝統工芸展入選【欅拭漆色紙箱】
・1989年(平成元年) 第13回全国伝統的工芸品展 会長賞受賞【硯箱(中)】
・1990年(平成02年) 第22回東海伝統工芸展入選【松四方胴張盛鉢】
・1993年(平成05年) 第25回東海伝統工芸展入選【松長盆】
・1999年(平成11年) 静岡県の依頼による天皇皇后両陛下への献上品作成【小抽出】
・2000年(平成12年) 静岡県優秀技能者表彰
・2001年(平成13年) 第33回東海伝統工芸展入選【欅拭漆手箱】
・2003年(平成15年) わかふじ国体 献上品製作【葉書箱】
・2003年(平成15年) 財団法人 国土緑化推進機構 森の名手、名人に認定
そして現在に至る。

■その他(個展・出展)■

・銀座 松屋にて個展
・池袋 伊勢丹にて個展
・横浜 高島屋にて個展

【以上「下田脂松細工 しまざき」のHPより抜粋】

伊豆急下田駅のしゃれた構内には、この下田脂松細工の第一人者である島崎さんの作業中の大きなパネルが張られています。伊豆や下田在住の人ならば、よく知られた人物です。

この道40年になろうかとしている島崎さんの作品は、天皇皇后両陛下への献上品作成でもお分かりのように、その技量は日本の宝といっても過言ではないと思います。

私も何度かご自宅(工房)にお邪魔したことがありますが、実直なお人柄で、すばらしい作品を作られている理由がうなずける思いがいたしました。

しかしその島崎さんですが、脂松細工の仕事だけでは生活が成り立たず、最近になって市内のホテルに勤め始めたそうです。

還暦に近い年齢で、職人さんから慣れない接客業への転身は大変だそうです。
すばらしい技術・技量を持っていても、今の日本では生きにくい時代だということなのでしょう。

複雑な気持ちを持ってしまいました。

なお「下田脂松細工 しまざき」のHPは、このブログにリンクしてありますので、関心をお持ちになった方は、アクセスしてみてください。












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